今日は、朝一で井原で打ち合わせ。
先月から井原に来ることが時々あり、今日もラーメンにしようかな?
と思っていましたが、打ち合せが思ったよりも早く終わり、高速に乗らず地道で帰ることにしました。
と言うのも、井原から矢掛経由の地道で帰る途中に気になる店があったから 笑
矢掛は、ここ数年で人気のスポットになっていて、気になる店も何店かあり、チェックしていました。
それでナビを見つつ、到着した店がここ、「テンペ料理 発酵亭」です。
こちらは、この店の前に2台分の駐車スペースが確保されていますが、すぐ近くに無料の観光駐車場があるので、車でも大丈夫。
JR矢掛駅からも10分かからないと思います。
こじんまりとしたお店ですが、テンペを前面に押し出して、尚名前が発酵亭と、見ただけでコダワリを感じます。
入り口のところに立てかけられた営業中の看板には、品数の多い日替わり定食の写真が目を引きますね。
そして、気になったその上の「気まぐれ」という文字の意味が、後述しますが、食べている途中に、おばちゃん(店主)との会話で判明します。
胸ワクワクっていうのも、期待感が増大! 笑
入り口左の壁には、これまたテンペにかける意気込みが伝わってくる掲示物の数々と、ん??渡辺徹と浅越ゴエ!?
メディアにも結構取り上げられている店だったんですね。
これは、帰りにじっくり見させてもらうとして、空いているうちに、と入店しました。
矢掛駅から約10分 人気スポットにある、テンペ料理 発酵亭のランチは「気まぐれ」が名物!?
開店時刻の11時ちょうど、時間に合わせたように車で到着。
店内には他に一人おられましたが、業者さん?だったのか、すぐに帰られたので私一人。
とても気さくな店主のようなので、写真を撮らせて欲しい旨を伝えて、快く了承を頂きました。
店内は、こじんまりとしていて4人テーブルが3席(2席だったかな?)と、2人テーブルが1席。
お一人様の私は、どこでもどうぞと言われながらも、当然2人テーブルに座らせていただきました。
店内の壁には、外の壁に貼られたと同じ掲載物が貼られています。
テンペって本当に体にいいんだ・・・・
掲示物によると、テンペはインドネシアの伝統的な発酵食品で、大豆の表面にテンペ菌を付着させ固めたもののようです。
必須アミノ酸、ビタミンB群、レシチン、サポニンなども豊富で、健康的!!
メタボにも、便秘にも期待できるみたい!なんて、得した気分になって更に店内を見回すと、
同郷の先輩でもある、太川陽介も来てる!!
(こちらは店主のアップも映っていて、了解をもらってなかったのでアップしないことにしました)
メニューもすべて壁に貼ってあります。
定食のシステムが分からないので、聞いてみると、丼物は別として、定食は、コロッケ、鶏モモ竜田、ハンバーグ、カレイ唐揚げ等、メインだけ言えば、あとの小鉢等は店主のおまかせになるとの事。
だから店主の「きまぐれ」になるんですね。
「気まぐれ」っていうと、ちょっと言葉が悪いような気がしますが、あくまでも店主が地元の旬の食材で、今あるもので作るから「気まぐれ」なんです。
食べる人の事、健康をしっかり考えた「気まぐれ」なので、安心して美味しくいただけます。
今回は、定食しか考えていませんでしたが、丼物の中華丼や牛丼、豚塩カルビ丼にテンペラーメンなんて、気になります~~笑
太川陽介も、テンペコロッケの暖簾の文字を見て、ロケ途中に飛び込みで入ってきたとの話を聞きました。
そして私が頼んだのは、コロッケ定食!やっぱりテンペコロッケが気になる!!
発酵亭の自家製テンペは本物!おかずも調味料もテンペ尽くしで、食育を目指す体に優しい健康ランチ
注文してから料理が出てくるまで、店内を見回したり掲示物を読んだりしていました。
そして約15分くらいでコロッケ定食が運ばれてきました。
ドォーーーーーーン!!
すごい品数!!
味噌汁を入れて12品プラスご飯(五穀米)ですが、写真では見ていたものの、実際に目の前にすると種類の多さに驚きます。
すべてが地元で採れた野菜と自家製のテンペにテンペ豆腐等々・・・
この時点で他のお客さんが居なかったこともあり、店主がテンペ豆腐とみそ汁の美味しい食べ方を教えてくれました。
その秘密はこの調味料。
聞いたことのない、粉末テンペに、テンペしょうゆ。。。。
そしてごま油とたまねぎドレッシング。
料理が出てくるまで、待っている間に気になっていた調味料です。
まずは、粉末テンペ。
「粉末テンペはみそ汁に入れて飲んでみて下さい。でも入れる前にそのまま飲んでみると違いが分かりますよ」との事。
まずそのまま・・・・・
玉ねぎの甘さもしっかり出ているし、麦味噌が優しい気分にしてくれます。
そして粉末テンペを投入ーーーー。
パッパッパっと3振りくらい入れましたが、すぐに溶けていきました。
味の方はというと、元々が美味しいので、言われないと分からないくらいですが、更にコクが増した感じ。
次にテンペしょうゆとごま油。
どの料理に使うのかな?とは思っていましたが、それはこの豆腐でした。
自家製のテンペ豆腐です。
「まず一口、何もつけずにそのまま食べてください。そして次はテンペしょうゆをかけて一口。最後に、前にかけたテンペしょうゆの上に、ごま油を足してかけて食べ比べてください」と。
教えて頂いた通りに、まず何もつけずに三分の一をそっと口に放り込み、噛むというより舌でつぶす感じで味わうと・・・・
うーん、美味い!
これは、普通の豆腐よりも明らかに濃くてコクがあって、大豆の甘みをしっかり楽しめます。
何もかけなくても全然食べられます。
次に、期待を膨らませながら、残りの豆腐にテンペしょうゆをかけてみます。
また三分の一をパクリ。
おーーー、何もかけなくても十分美味しかったのに、これはまた更に美味しい。
このテンペしょうゆで、豆腐の旨味が増した感じです。
初めて味わう繊細な味に唸りつつ、残りの豆腐にごま油をツツツとかけてパクっ。
ごまの風味が加わることで、さっきまでとは違った旨味に!!
このてんぺ豆腐は、3種類の食べ方をして是非味の違いを楽しんで欲しいですね。
次に気になっていたのが、てんぺ、そのもの。
味付けは塩のみ。自信を感じます。
サクッとした表面に、中はフワッとしています。
少し違いますが、敢えて例えると糸を引かない納豆のような味です。
納豆が嫌いな人はどうかな?っていう疑問は残りますが、納豆好きの私としては、これまた絶品でした。
塩だけで食べるのが、てんぺ本来の味がしていいですね~。
実はこのてんぺも自家製で、色々失敗や苦労を重ねながら20年以上かけて今のてんぺになっているそうです。
この深みのある味には、長い歴史があったんだと実感。
あと一つ食べたい!なんて思いながら、次はメインの出来立て熱々のテンペコロッケを冷めないうちに頂きましょう。
とても厚みがあり、外はカリカリのサクサクで、中はホクホク。
テンペらしき小さな塊の弾力で、食感の良さもアップしています。
見た目よりも大きさがあるので、食べごたえがあり、ご飯もすすみました。
これももう一つ食べたい・・・笑
いよいよ五穀米の茶碗を左手に、小鉢のおかずを楽しみます。
小鉢の一つ一つの野菜は、全部地元の野菜です。
店主から、それぞれに丁寧な説明をしてもらったんですが、一番気になったのが写真右上の丸い小鉢に入った緑色の食材。
これは、刀豆(なたまめ)でした。
初めて食べる食感。
調理方法は聞きませんでしたが、刀豆を薄く切って、サッと茹でてカツオと和えたのかなって思えましたが、これは個人的想像です。
柔らかいコリっと感とでも言ったらいいのか・・・
もう一度食べてみたくなる一品でした。
何種類もの料理は、すべてに工夫が凝らされていて、健康になって欲しいという店の、店主のこだわりと願いが感じられます。
食べるだけで健康になる!って思えるくらいでした。
私が帰るまでに、地元の人らしい若い方が来られていましたが、常連さんやリピーターも多く、その人たちからの紹介でまたお客さんが来る、といった家庭的な温かいお店でした。
岡山市内からはちょっと遠いけど、こちら方面に来た時には、また来たいお店です。
今のように矢掛が人気が出る前から、ずっと頑張ってこられた店でもあるので、そういう意味でも応援したくなります。
一人でも、二人でも、そしてグループでも気軽に入れますよ!
最後にコーヒーを飲んで、ご馳走様でした。
てんぺ料理 発酵亭
■ てんぺ料理 発酵亭
■ 住所:岡山県小田郡矢掛町矢掛2570
■ 予約・お問い合わせ:0866-82-0366
■ 営業時間:11時~17時(日曜日営業)不定休